キャロットクラブ2022募集の感想文
まず現状の出資状況のご案内。
先日、'19年産社台RH出資馬が未勝利で引退し、これにより'17年産のバヌーシー出資馬から3世代、のべ4頭すべて未勝利で終了いたしました。ご利用ありがとうございました。
昨年のキャロット募集では馬名シュタイナー(ジュモーの2020)、イルディヴィーノ(クローバーリーフの2020)に出資しています。
ちなみに同じく'20産世代ではノルマンディーOCで馬名ヴァナルガンド(ニホンピロルピナスの2020)、アンビバレント(フォーミーの2020)という2頭に出資しています。
今年は募集に際して、公開される募集情報を総合的に判断するため、一口馬主AIの開発を試みました。現状では5歳12月までに一定以上の本賞金を獲得するか否かを分類するモデルを採用しています。
データを前処理してAIに食わせることで、「測尺が~」とか「厩舎が~」とあれこれ悩んだりサーチする必要なく、募集情報の評価を効率よく行うことができ(ると期待してい)ますw
予測結果の順位(確率)TOP10は以下。
carr2022_53 | バウンスシャッセの21 |
carr2022_80 | ギーニョの21 |
carr2022_73 | オーマイベイビーの21 |
carr2022_27 | プルメリアスターの21 |
carr2022_03 | ヒルダズパッションの21 |
carr2022_11 | アールブリュットの21 |
carr2022_57 | サトノオニキスの21 |
carr2022_12 | フロアクラフトの21 |
carr2022_77 | ヴィートマルシェの21 |
carr2022_56 | アルアリングスターの21 |
出資希望
53 バウンスシャッセの2021(最優先)
中間発表で名前が出ませんでした。AI予測1位であり、募集動画をみて納得したうえで判断しました。また、お付き合いのあるかたがた、血統研究家のかたのコメントも参考にさせていただきました。
わたしのイメージは「消耗しやすく使い込めない中距離馬」で芝1800~2000mベストで、あまり速い上りになる馬場はよくないかもしれません。
仮に早期勝ち上がりできた場合であっても、阪神JFも、牝馬クラシックも無視していただいて構いませんw
ロードカナロア産駒はアーモンドアイのように1回の消耗が激しく見えるので、1勝級からトライアル等一般的なローテを経てクラシックを目指すのがいいとは思いません。
現段階で自信をもって言えることは
5000万の牝馬?高けえええええええええ!
です。
高額にかかわらず出資を希望したのは、べつにそれほど自信があるからというわけではなく、あえて言えば「流れ」に沿うことを重視したまでです。
今年の募集に至るまで自分なりに勉強してきたこと、AI開発と付随するデータ分析してきたこと、そして周囲のかたがたがすべてこの馬を評価すべきだと示していて、母馬優先対象であるのに出資できる可能性が高そうに見える状況。これをすべてスルーするのはいくらなんでも「流れ」に逆らいすぎですw
仮に自分の考えが間違っていたとき、この「流れ」自体が濁流で悪い流れだったとしても、そのダメージはできるだけきちんと正面から(財布で)受け止めるべきだと考えていますwタカイヨw
「最優先」候補だった馬たち(順不同)
開腹手術についての資料リンクをいちばん下に貼りました。
ここからは最優先にしなかった理由等を述べます。
ワタシは馬の特徴を正確に捉えること、その努力をすることが馬を愛することだと信じているので、長所だけでなく短所についても考えたことをここに思うがままにメモを残します。
が、
応援する馬、出資馬についてとにかくネガティブなコメントはいっさい見たくないんだ、気分悪いわ! という方はスルーしてブラウザを閉じてください。
73 オーマイベイビーの2021
AIでも上位にランクイン。募集動画をみた印象は、筋肉が柔らか過ぎないかな、というものでしたが、兄のステラヴェローチェの新馬戦パドックと比較すると似たような雰囲気を感じました。
全体的には走る馬、という評価にしましたが、お値段から意識すべき重賞の勝ち負けについては不安も感じました(バウンスシャッセについても重賞勝ち負けについては不安ですが)。
イメージとしては2歳から活躍するタイプで、1200~1600mが主戦場。
ブリックスアンドモルタルに対しては
・キレではサンデーサイレンスに劣るので、速い上りは対応できるが前を捕まえきれないタイプ
・バテない末脚タイプに近いがトニービンにはその方向では劣る
StormCatで気性的に繊細な面がある場合、逃げるか追い込むか極端な位置取りでレースされやすい印象もあり、追い込んで2,3着が多くなるタイプのような気もしました。
57 サトノオニキスの2021
AIでは上位ランク。母が直近のノーザンファームミックスセールで上場予定です。
先ごろ未勝利で引退した社台RHの出資馬も、母はセール売却されていたので、わたしの印象はすこぶるよろしくありません。
エピファネイア産駒はレース条件に影響を受けやすく、安定して多頭数の混戦で力を出せるタイプではないのでは?と考えています。
また現状は4歳1月以降に突然レースを投げ出すような反応を見せる馬が多いです。父もそうでした。
いわゆる「早熟早枯れ」とは思いませんが、2~3歳の好調期に連勝し、オフシーズンに緊張感が途切れると蓄積疲労が出て、場合によっては故障として表面化し、数か月程度では立ち直ってこないことがあるのが、私は気になっています。
母父ディープインパクトは「柔らかくてのんびり脚を使うタイプ」というイメージです。
父エピ、母父ディープの現在までの最高の形はオーソクレースだったと思います。比べてみてどうか?というところと、述べたような個人的な好みの部分から、最優先にするまでに至りませんでした。
ただ、走りそうな馬の雰囲気はしますよねw
32 マリアライトの2021
AI評価としては12位くらいでした。動画では見た感じではとても魅力的な馬に見えました。
バウンスシャッセとの中間の人気が逆だったらこちらに最優先を使っていた可能性があります。
高いと思いますが、キャサリーンパー~クリソプレーズ~マリアライトの牝馬に出資できるチャンスはそうそう多くはないでしょう・・・。
早生まれなのに馬体重は標準を外れて小さいので、「イチかバチか」で、勝ち上がった場合でもレースで活躍するのは現実的に難しいかとも思いましたが、それでもなお魅力的な馬だったと思います。世の中には340キロでオープンに行くメロディーレーンのような牝馬もいますしね。
22 アンジュシャルマンの2021
こちらは2000万円という本年でも低価格帯。募集動画で上級条件を走れそうな踏み込みの強い馬を探していたら目に留まりました。
AIの予測値では下位です。AIについては現状、募集額が高い馬が上位になりやすい問題があります。
ニューイヤーズデイ産駒でクロスはキツくないものの、柔らかさを詰め込んだような血統表にもみえて、その点はどうかなとも思いました。
また、管囲、馬体重は小さめで、たとえばダート上級条件で活躍をイメージしづらく、適性のある条件が読みづらい面があり最優先で投票するまでに至りませんでした。
その他
術歴情報に開腹手術の記載がある馬がいましたので資料を挙げておきます。
サラブレッド軽種馬における競走期に影響を及ぼす育成期の発育期整形外科的疾患の調査(2016年)日本獣医師会雑誌 前田,昌也 佐藤,文夫
"茄痛症状により開腹手術が実施された馬は,消化管機
能の改善に至るまで食事制限が必要とされ,個体の成長
に影響を受ける.有意な結果は出走時期についてのみで
あったが出走回数や出走あたりの獲得賞金を含むすべ
ての項目で劣る傾向があり,発症予防の重要性が強調さ
れた"